投稿日:2006-05-10 Wed
今日は、「顔の見えるオーガニックコーヒーこそ、本物の美味しいコーヒー」をご紹介します。コーヒーの味の75%は、生豆の性質で決まるといっても過言ではない。残りの25%は焙煎職人の腕や包装にかかっている。コーヒーは世界のコーヒーベルトと呼ばれる赤道付近の低緯度地方で多くの農家が生産に従事しているが、きちんと管理されているものから粗放栽培しているものまで栽培環境は様々。収穫後にコーヒーチェリーから果肉を取り乾燥させる工程や、産地から出荷される目的地に届くまでの輸送も、栽培と同じく品質を決定づける大事な要素になる。
コーヒー畑での日照調整や雑草の手入れ、施肥、降雨、土壌の性質、選定の仕方など、自然の力といろんな畑仕事のコラボレーションで、苦味やコク、香りが変わってくる。
焙煎するのは飲む直前の段階で、焙煎職人の手が加わるのは最後の一瞬になる。
普通のスーパーや百貨店には、そのように手間暇かけて栽培され、産地や栽培方法の特定ができ、一貫性のある苦味やコク、香りのある真のクオリティーを備えたコーヒーは、どんなに探しても見つからない。
それは・・・農園での生産に限りがあるから。
正確には、ひとつの生産者がひとつの農園で生産できる量に限りがあるのに、大手流通は、厳しい価格競争の中で仕事をしているので、同一規格品を大量に安定供給しなければ経営が維持できない宿命を負っている。せっかく農家が工夫しても、特定の農園で作られたコーヒー豆自体が持つ個性は、混ぜられてしまうと意味がない。大量供給・消費のため、いろんな生産者から、コーヒーをかき集め、混ぜてブレンドすることで味が平均化し、品質も安定させている。製造コストを下げるために、多少品質の低い生豆も混ぜて使おうとしても、品質が平均化されるのであれば、むしろ奨励される。






産地や原料、加工技術がいづれも品質を決める重要な要素だとしっているから。2000年以上の歴史がある酒類と300年程度の歴史しかないコーヒーを比べるのは酷かもしれないが、コーヒーも生産者や産地、品種、栽培や加工の方法まで含めて楽しめるようになれば、味わいの新しい世界が発見できる。
そのようなコーヒーが秘蔵品のように地味に販売されている。
私たちは、20年前から、顔の見えるコーヒーを届けている。
いろんなコーヒーを試して、コーヒーの味の世界を探求し、広げてくれる人が増えれば、生産者の姿勢ももっと真剣になり、あなたが選ぶコーヒーの味は、さらに磨かれていくでしょう・・・。
(第3世界ショップ、竹内隆一氏の「20年も顔の見えるコーヒーを」から抜粋)
フェアトレードの各団体が携わっているコーヒーは、生産者と共に開発しながら今日を築いてきた、感動のコーヒー物語です。
フェアトレードデー(13日)、月間は、そのコーヒーを飲みながら、生産者への想いなど話し合いましょう。
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